ステージ3も、再生医療の適応範囲です。
■変形性膝関節症のステージ分類
変形性膝関節症は重症度によって、4段階のステージに分類されています。ステージ3は変形性膝関節症の進行期にあたり、ヒアルロン酸注射が効かなくなってきたり、階段の昇降がつらい、ひざがスムーズに曲げ伸ばしできないなどの症状が出てきます。重症度がさらに進行すると、負担がかかっていた一部の軟骨が完全になくなり、大腿骨や脛骨が損傷しはじめます(ステージ4)。こうなるとひざ関節が変形し、歩行困難や何もしていなくても(寝ていても)ひざが痛むようになり、通常の日常生活を送ることが難しくなってきます。
膝の状態 | 症状 | |
ステージ1 (正常なひざ) |
正常 | 特になし |
ステージ2 (初期) |
ひざ軟骨がすり減り始める | ・ひざのこわばり・動き始めに違和感や痛み・一時的な痛みを繰り返す |
ステージ3 (進行期) |
軟骨のすり減りが進行し、ひざ関節内で炎症が起こる | ・痛む時間が長くなる・正座、しゃがみこみが難しい・階段の昇降がつらい |
ステージ4 (末期) |
負担が集中する部分の軟骨が完全になくなる | ・痛みで歩行が困難になる・家事や仕事などの日常生活に支障が出る・寝ていても痛む |
■再生医療で期待される効果
いままで、ヒアルロン酸注射が効かなくなったステージ3以降のひざには、手術治療しか残されていませんでした。再生医療は、ヒアルロン酸が効かなくなったひざにも効果が期待され、手術以外の新たな選択肢として注目されています。ひざの痛みで歩行がつらく、手術をしなければこれ以上の改善は難しいと言われて、ご相談に来られる患者さんは少なくありません。変形性膝関節症のステージ3以上の方で、当院の治療を受けられてスムーズに歩行ができるまで回復した実績もあります。実際の治療症例は、症例紹介ページでご覧いただけます。
再生医療の特徴は、治療によって痛みを軽減することはもちろん、変形性膝関節症の進行を遅らせることができる点です。例えば、当院が扱う再生医療の一つPRP治療は、採血した血液から血小板を抽出し、注射でひざに投与する治療です。血小板の組織の修復を促すはたらきによって、痛みを和らげ、変形性膝関節症の進行を遅らせる効果が期待できます。PRP治療は変形性膝関節症の初期~進行期の適応となります。
■まずは一度ご相談を
変形性膝関節症がステージ3以降で、どうしても手術は避けたいという方には再生医療がおすすめです。PRP治療に関しては採血とひざへの注射のみなので、体に低負担で入院の必要もありません。ご興味がある方は、はじめてのご来院予約より、お問い合わせください。